中古リノベドリームプロジェクト

最近1年ほど、ビジネス交流会に通っている。団体に属すことが超苦手なのに、そんな交流会に通って馴染めるのだろうか、と不安だったのだけれど、なかなかどうして、びっくりするほど勉強になって、新しい発見が毎回あるのに驚いている。たぶん、その交流会にいるメンバーが皆自立しているので、あまり「団体」という感じがしないからかもしれない。そんなわけで、もう1年も経ってしまった。

このメンバーの中に、中古の物件を仲介する仕事をしている人がいる。名前はリンさん。古くてもまだ十分使える建物を復活させたい欲求が常々あった私には嬉しい出会い。彼と共同で、古い物件でもこんな可能性がある、というストーリーをつくり、ブログに少しずつ紹介して行くことになった。

ストーリーはあくまでひとつの例。私が勝手に土地柄や広さからそこに住んでいそうな人をイメージして、色付けしたものだ。実際に住む人により、このストーリーは変わるはず。でも、これを見て、中古で今はちょっと古っぽくても、夢いっぱいの生活空間になることを、想像をあれこれ働かせていただけたら嬉しい。

それで、これから少しずつ紹介して行く物件で気になるものに出会ったら、ぜひ連絡をいただきたい。不動産仲介としてはリンさんが、bis designは、建物の状態のチェック、リノベーション設計を担当する。

中古のススメ

リフォームではなく、リノベーションという言葉が定着して久しい。

日本ならではの使い分けだが、汚くなったものをただ新しくするのがリフォーム、古いものをあるコンセプトのもと空間をプロデュースするのがリノベーション。

ヨーロッパでは建替えの平均サイクルが70~80年、アメリカで50~60年なのに対して、日本では30年と極端に短い。地震が多いということを考えてもアメリカのサイクルの半分ちかく。

価格で考えると、ヨーロッパは特に古い建物が新しいものより高額で取引されるのに対し、日本では新築時が最高で、そこから10年ほどは価値が急降下し、30年前後でゆるやかに、40年を超えるとほぼ安定する。余談だが、多分、発酵熟成の食べ物を好む文化と、食べ物に新鮮さを求める文化との違いがここに現れている気がする・・・

でもこれからは日本でも積立型の建築文化が普及していくはず。すでにその兆候はかなりあって、中古に抵抗の少ない、かつ、予算が限られている2、30代を中心に着実に中古住宅市場が広がっているようだ。

おじいちゃんが若い頃に建てた家を、お父さんが近代的で便利な設備をふんだんに使って改修し、孫の自分はもう家は整っているから別荘を購入する、というグレードアップが構築型が定着すれば可能かもしれない。住環境はどんどん豊かになっていく。

でもこれを実現するには、初めに建てるものがある程度しっかりしていないといけない。

70~85年代のバブル初~中期頃に建てられた建物には、危ないものも多いが、良いものも多い。建築的に言う良いものとは、構造的にもデザイン的にも長期で考えた場合にすぐれている、ということ。今でちょうど40年くらい。良い建物を見つけ出せれば、現代の生活に合わせて改修し、快適な日々を過ごせるし、同じ予算でより大きいスペースが手に入るし、資産価値もほとんど下がらない。そういうすばらしい中古の建物を、特に不況の今をきっかけに、しかたなく、ではなく古き良きものを手に入れる、と積極的に利用すべき!